継ぐということ

日々のこと  | 

「継ぐ」とは、結び合わせたり、足したりして、一続きのものとすること。
とても価値のある行為ですね。
一二三会のおもてなし講座でお出ししている横山拓也さんの白碗。お客様からひびが入ってしまったと金継ぎのご依頼がありました。横山さんのお取り計らいで、ある器ギャラリーにお願いすることになりました。3ヶ月も過ぎてから、できましたとご連絡いただき、怖々とおいくらになるのかお聞きすると、大変良心的なお値段で恐縮する程でした。家具のスタイリングの仕事が入っておりましたので、条件に合う花器をお礼を込めて購入することにして、悩みに悩んで決めたのは、シャープでとてもかっこいいガラスの器。お客様にご連絡すると、そのギャラリーには幼なじみの作家の個展で何度か足を運んだことがあるとのこと。なんとなんと、私の選んだ器はそのガラス作家さんのものでした!一続きになってしまいました。器が継いだご縁とでもいいましょうか?この継ぎのリレーのゴールであるお客様に戻って、新しい貌になった器を気に入っていただけたことは何よりの悦びでした。ガラスはアトリエ便りに出てきます。誰の器かはお好きな方なら一目瞭然でしょうね。 mitsue akiyama