鶴見さんは、加賀藩御用達の染物業「太郎田屋」の家系に生まれ、お父様は石川県の文化功労者で日展作家の保次氏。お名前は難しいですね、くにちかさんです。
1933年に九州産業大学芸術学部美術学科を卒業後、日本工芸会正会員・坂井教人氏に師事、東京で友禅を学ばれました。1996年に金沢に戻り、父の保次氏に弟子入り、加賀友禅の道に入ります。
2001年には、ドイツとイギリスに工芸や絵画を学ぶため派遣留学され、見聞を広められました。
2008年に「伝統工芸士」として認定され、伝統的な工芸作品を作られる一方、新しい感覚の加賀友禅の作品にも取り組まれています。加賀友禅、鶴見家の伝統を引き継ぎながら、東京友禅の感覚と海外での経験を生かし、加賀友禅の世界に新しい風を吹き込んでいます。
繊細な作業を行う友禅作家でありながら、OFFは釣りやスポーツで方々に出かけるアウトドア派の鶴見さん。大自然の中での武勇伝を聞かされ、そのギャップにびっくりします!
仕事の上でも行動力があり、より良い結果になるようにアイデアを出してくださいます。
そんな鶴見さんが、加賀友禅の仲間である太田さんとタッグを組み、二人の作家がひとつの着物をいっしょに仕上げるという、普通ではあり得ない工程を踏んだ作品が求道会館に展示されます。
求道会館展示会詳細
レセプションでは、二人の友禅作家がパフォーマンスを行い、絵付け体験ができる贅沢なイベントを行います。どうぞお楽しみに。 mitsue akiyama
OVEレセプション詳細