SEKI DESIGN STUDIO がプロデュースしました「金沢職人塾」の展示会が、無事終了いたしました。
たくさんの方にご来場いただき、あたたかいお言葉を頂戴しました。心より御礼申し上げます。 mitsue akiyama
お散歩中の人も思わず足を止めてしまうインパクトの求道会館エントランス。 おかげで通りがかりのご近所の方がたくさん来訪してくださいました。
打ち延ばした金箔そのものの展示。
金の合間に挟む和紙の跡がテクスチャーとなって浮かび上がる。複雑な陰影が伝統の工法で作られる縁付金箔の証。照明でお月様をイメージ。
建材に貼られた金箔。もののステージが変わる。
白い間への入り口。108枚の衝立て。あちらとこちらの境は加賀友禅のぼかしと糊を降って霞に仕立てた暖簾。金沢の花嫁のれんは仏間に下げて嫁入りとする。
青貝の螺鈿が次第に小さくなっていくように貼られた光の柱。
生命力を象徴する蔦を色蒔絵で描いた柱。葉脈は截り金、葉の周りに金を蒔いてある。
柿渋で染められた和紙。菊作りと呼ばれる金を挟む前の準備を蓮に見立てる。押さえの石には金・銀箔を貼っている。
六角堂に祀られる前傾姿勢の阿弥陀仏立像。すぐに参りますよというかたち。 48の後光。
最後の仕上げの和紙を貼る前で止めた屏風。
108枚の衝立てにあまりに時間がかかったため、間に合わなかった屏風を展示中に仕上げる表具師、武部さん。
未晒の楮紙のグラデーションだけで仕上げられた屏風。
菩提樹に釈迦の説法を聞くために集まった鳥が五窓にデザインされた武田五一のステンドグラスの前に金仏壇とも呼ばれる金沢仏壇を置く。その周りには仏壇内部の宮殿に使われるパーツが散りばめられた。
おめでたい地模様の入った綸子の絹を加賀五彩に染め、竹の伸子で貼って金沢の象徴的な川の友禅流しを表現。向こう岸には完成した加賀友禅の牡丹の着物。
完成着物と向かい合わせにシンメトリーに配置したプロセスの着物。加賀友禅の複雑な工程が一枚の着物に表現されている。
劇場スタイルに作られた求道会館の展示は、上からの眺めも楽しめる。
撤収。一年間通って金沢と職人の「素」を堀起こした展示は、3日間で終結。 皆で成就を感謝して合掌。求道会館をあとにしました。