ゆとりある生活をオフィス空間に表す
- スタイリング 不動産投資会社のための室礼
- クライアント 株式会社グッドライフ
- 所在地 東京・渋谷
- 写真 淺川敏 SEKI DESIGN STUDIO
不動産投資を通じて、豊かな暮らしとゆとりある人生をサポートする「GOODLIFE」。オフィスの新設にともなうインテリアデザイン設計にあわせ、エントランスやミーティングスペース、応接室のスタイリングも行いました。不動産投資とは、「衣・食・住」のひとつ、「住」を軸に、その活用の可能性を考える資産運用。「GOODLIFE」 が理想とする「ライフスタイルの質を高めること」を空間に宿すことを目的に、スタイリッシュな住宅を思わせるコーディネートで、ひとつ上の暮らしをイメージした設えを提案いたしました。ミーティングルームには、大黒柱に使われているウォールナット材に合わせ、セキデザインスタジオ、オリジナルの飾棚をシンメトリーに配置。品のあるメープルの床、黒のテーブルと椅子で引き締まった印象を与え、調和させています。棚には、暮らしを象徴するようなセキデザインスタジオオリジナル商品とガラスの器などを設えていますが、これらは、単に装飾品としてだけでなく、お客様のおもてなしの道具として、実益を兼ねたものとしています。一方の棚に設えた書籍は、家やライフスタイルに関するインパクトのあるものを神保町を歩いて集めたものです。ここには投資の本も置かれますので、印象をやわらかくする内容を選んでいます。フローリング材を活用したボックスも特注。ミーティングの形態やプレゼンテーションにあわせて、様々な使い方ができます。観葉植物は、生命力の感じられる樹種を指定し、鉢も空間にあわせてオーダー。エントランスには、応接室で使われているソファの材質と呼応するパーソナルチェアを選択しています。応接室のソファは、セキデザインスタジオのオリジナル。照明器具は、フランク・ロイド・ライト、タリアセンの新色ブラック。贅沢な広い空間を引き締めるインテリアとなっています。
GOODLIFE office. shibuya
- プロジェクト名 GOODLIFE office. shibuya
- 計画種別 オフィス
- 施主 株式会社 グッドライフ
- 竣工年 2016
- 計画地 東京・渋谷
- 設計 SEKI DESIGN STUDIO
- 施工 株式会社 上田工舎
- 照明計画 KOIZUMI+YAMAGIWA+SEKI DESIGN STUDIO
- グラフィックデザイン 株式会社 佐藤卓デザイン事務所
- コピーライト 株式会社 Rockaku
- ウェブデザイン 株式会社 フルサイズイメージ
- 撮影 淺川敏
GOODLIFE は、豊かな暮らしと、ゆとりある人生を「サポート」する、都心の中古ワンルームマンションの活用に特化した不動産投資会社です。
このプロジェクトは、グラフィック、ウェブ、インテリアデザイナーが手を組み、今これからの企業理念を、ロゴマーク、ホームページ、空間で表現したものです。
ロゴマークは、グラフィックデザイナー・佐藤 卓さんによるものです。不動産投資の魅力は、幅広い人々が、小さな投資の積み重ねから、大きな未来の広がりを体験できること。このロゴマークには、こうした「広がり」のかたちが込められています。
オフィスは、待合、接客、応接、事務のための4つのスペースで構成されています。デザインコンセプトは、目的である「サポート」と、ロゴマークに込められた「広がり」のかたちを空間に融合させて、感覚に作用する「説得力」と「影響力」を与えるデザインをすること。
空間に、安心感、安定感、循環というような感覚を宿すために、足元を「支える」大地である床に、ロゴマークを転用しました。このパーケットフローリングは、フローリングメーカーと恊働開発したオリジナルデザインで、2ミリ厚単板に、ハードメープル、イコロ、オーク、ブビンガ、ウォールナットの5樹種を組み込んだ特注品です。
「サポート=支え」を視覚化し、幅広い人々が集う救心的な存在感と様々な方向への「広がり」を表現するために、八角形の「大黒柱」を誂えました。
また、空間の用途と機能美から厳選した既製品の家具と、弊社のオリジナル家具を設え、GOODLIFE ならではのもてなしの場 =「人と環境」の関係を「サポート」する空間づくりに務めました。
会社のロゴマーク、サイト、空間などは、すべて会社自体の現れであり、お客様へのプレゼンテーションとなるものです。同時に、会社に関わる方々も影響を受ける大切な要素です。そこに集う人々が相乗して影響し合うオフィスとなることを願っています。