東中野・seki house
僕たち家族のあらわれ
- プロジェクト名 東中野・seki house
- 計画種別 マンションリノベーション
- 竣工年 2001
- 計画地 東京 ・東中野
- 構造 RC
- 計画面積 91.1㎡
- 設計 SEKI DESIGN STUDIO
- 施工 英興社
- 撮影 梶原敏英 淺川敏 Nacasa & Partners Inc. 安川千秋 ELLE DECO 関 洋
家をつくることは暮らしをデザインすることでもある。自分達にとっての大切な物事や心地よさを追い求めたら、生まれ育った西伊豆の海や山の原風景に行き着いた。「 ゆっくりと流れる時間 」「 自然との関わり 」「 記憶のかたち 」「 シンプルな暮らし 」 をテーマにデザインした。 左官の佇まいは時間の流れによって静かに表情を変える。波に泳ぐ砂のように素肌色の壁が呼吸する。
plan
茶会 @ seki house
- 会期 2006年 12月 24日
- 場所 SEKI DESIGN STUDIO アトリエ
- 会場構成 SEKI DESIGN STUDIO
- 写真 梶原 敏英
クリスマスにアトリエで茶会を行なった。茶室は、部屋の中にもうひとつの特別は場をつくる発想で、梱包用のロール状のダンボールを広げて「紙の茶室」をしつらえた。適所ににじり口を設けたり、内部のたまりを床の間に見立てたてて、水引でつくったお祝いの掛け物を貼付けた。茶会が終われば、そのまま巻いて収納しておくこともできる。
内部はこもる感覚で落ち着き、日常と非日常を境のような不思議な空気感で満たされる。ダンボールの紙の風合いは、土壁の表情にも似て、簡素な風情が茶室の精神に通じる。
クリスマスツリーは、観葉植物にネックレス、ブレスレット、指輪などのアクセサリーで飾り付けをした。
夜は、同じ場所に蠟燭の火の結界で間をつくり、参加者であるグラフィックデザイナーの川端博哉氏が撮らえた、「光のタゥー」の写真を掛け軸と見立て、プロジェクターで壁に投影し、「夜火茶席」を出現させた。
2006年「Christmas Chakai」JCDデザインアワード銀賞