christmas chakai
アトリエでの茶会
簡素な素材で独創的な茶室をしつらえる
- 会期 2006年 12月 24日
- 場所 SEKI DESIGN STUDIO アトリエ
- 会場構成 SEKI DESIGN STUDIO
- 写真 梶原 敏英
クリスマスにアトリエで茶会を行なった。茶室は、部屋の中にもうひとつの特別は場をつくる発想で、梱包用のロール状のダンボールを広げて「紙の茶室」をしつらえた。適所ににじり口を設けたり、内部のたまりを床の間に見立てたてて、水引でつくったお祝いの掛け物を貼付けた。茶会が終われば、そのまま巻いて収納しておくこともできる。
内部はこもる感覚で落ち着き、日常と非日常を境のような不思議な空気感で満たされる。ダンボールの紙の風合いは、土壁の表情にも似て、簡素な風情が茶室の精神に通じる。
クリスマスツリーは、観葉植物にネックレス、ブレスレット、指輪などのアクセサリーで飾り付けをした。
夜は、同じ場所に蠟燭の火の結界で間をつくり、参加者であるグラフィックデザイナーの川端博哉氏が撮らえた、「光のタゥー」の写真を掛け軸と見立て、プロジェクターで壁に投影し、「夜火茶席」を出現させた。
2006年「Christmas Chakai」JCDデザインアワード銀賞