mitsugusoku 粋

作り手との出会い

寺院で開かれた大規模な陶芸展。唯一目を引いたのは、多治見で作陶する中島さんの細かいひび模様、貫入の茶道具でした。ロクロでつくられた小さな茶器は、丁寧な仕事ぶりがうかがえ、仕覆や網袋も手作りでセンスの良さが感じられました。その場で仏具づくりをいっしょにしませんかとお誘いし、メールでのやり取りがはじまりました。「静かなデザイン」をキーワードに、何度も実験、試作を繰り返していただき、納得のいくまでお付き合いいただきました。

箱の台は、対象物と具足が、きれいに見える高さにしています。箱の製作は、桐のシリーズをつくっていただいている伝統工芸士の松田克成さんに、トレイのアルミの加工は、鍛鉄作家の太田綾子さんに依頼しました。台とトレイは、裏返した時に同じ意匠となるようにデザインされています。こうして静かな気持ちでお祈りするための道具ができました。

 

陶芸 中島 完 nakashima yutaka

1972年 広島県に生まれる。岐阜県多治見市の自宅工房で、陶の器を製作。茶箱の展示会を全国のギャラリーでおこなう。手のひらにのる箱に好みの道具をつめる、その日の気分で自由に組み合わせる面白さを感じられるような作品をつくっている。瀬戸・美濃の土、時には山に行き掘ってきた土を使い、ひとつひとつ轆轤で形をつくり、独自に調合した釉薬で、電気窯・薪窯・楽窯・野焼きなどで焼成している。茶陶に限らず、古い器の形や質感・作る工程・焼成環境や方法などから驚きや発見を得て、現代の道具として、使いやすさや、形、組合せのバリエーションを工夫して、作品づくりをおこなっている。

 

取扱説明

三具足について
線香、ろうそくの火の取扱には充分お気をつけ下さい。ろうそくをつけたまま、その場を離れないでください。ろうそくは、付属のサイズのものを購入し、サイズの大きいものを使わないでください。和ろうそくは火力が強いので使用しないで下さい。蝋台のご使用直後は、芯の部分が高温になりますのでご注意下さい。蝋台の芯部分を強く引くなど、衝撃を与えないでください。蝋の溶け残りが気になる場合は、削り取ってから、メラミンスポンジで軽くこすってください。ろうそくをさす芯は鋭利になっていますので、怪我をしないようご注意ください。香立ては線香専用です。炭を入れるお香は使用できません。香立てに付属の灰を入れ、香立ての真ん中に線香を灰の下までしっかり差し入れてください。灰が落ちるときに香立てから出てしまう場合は、線香を折ってご使用下さい。
花入れの水は毎日取り替えてください。三具足の汚れが気になる場合は、台所用洗剤で洗ってください。漂白剤や酢などの酸性が強いものにつけますと、貫入 (ひび状の模様) の色が落ちる場合がございますので、使用はお避けください。洗浄後は、表面の水分を拭きとった後に、十分乾燥させてからご使用下さい。陶器でできておりますので、強い衝撃や急激な温度変化は、ヒビ・カケなど破損の原因となりますので、お避けください。

桐箱について
桐箱に水等をこぼし、長時間放置して置くとシミや傷みの原因になりますので、速やかに拭き取って下さい。水につけないで下さい。洗剤を使用して拭かないで下さい。湿気の多い場所を避けて保管してください。硬いものを当てないで下さい。破損する恐れがありますので、丁寧に取り扱い下さい。蓋の裏のアルミニウム板は、自然素材のワックスで表面を薄くコーティングしています。汚れは水を固く絞った柔らかい布等で落とし、乾いた布で水分を拭き取って下さい。ステンレスたわしなど硬いものでこすらないで下さい。